キカガクをきっかけに機械学習を勉強した人がどんな感じで生きてるかをお知らせするサイト。メモ書きとかしてます。ちなみにキカガクは「機械学習」の略だそうです。幾何学じゃなかったんかー。

キカガクを受けた感想

【忖度なし】良かったことと悪かったことの紹介

まず、良かった点と悪かった点の紹介をしておきます。

あくまでも、「私の感想」です。また、キカガク自体、若い会社なので。細かい変更や調整は、どうやら頻繁にかかっているようです。

という背景から、私の受講した時点からは変化している可能性も高いので、その可能性については考慮したうえでお聞きください。

良かった点

  • 通常の講座以外にも「1on1」という仕組みがあり、講師と1対1での相談ができた。
  • いい意味で、緩い。自由に勉強したいことを勉強できた。
  • 講師陣が、掛け値なしの本職。初心者の間に教えてもらうには、正直、もったいないと思いました。(もっと勉強してから教わりたかった)

細かくは次からご紹介します。

講座以外にも「1on1」という仕組みがあり、講師と1対1での相談ができた

これについてはキカガク側でも強くアピールしてないように思うのですが。(これはもっと主張するべきだと思います。他社がどうしているのかは知らないのですが、、、)

私が受講したのは、ZOOMを用いたオンライン授業です。(企業等であればオフライン授業もしているみたいです)

講座については、週に2回、1回につき2時間がありました。

コースは複数あります。

Aパターン:週1回のコースの場合、1コマ4時間が1回。
Bパターン:週2回のコースの場合、1コマ2時間が2回。

週2回は平日コース。月、木のパターンと、火、金のパターンがあるみたい。
週1回は、土曜日パターン。

毎月1クラスを開講してみるみたいですので、月によって、平日の月と、土曜日の月があるみたいです。

個人的には、週2回をお勧めします。
週2回のサイクルが本当に良かったです。(詳しくは後述します)

その2時間のうち、1時間は集合でのリアルタイム講座(動画ではなく、講師が直接解説)があります。残り1時間は、チーム学習として、受講生で話し合う時間でした。

これを基本として、同時進行で「1on1」という仕組みがあります。これが素晴らしいです。

講師と、受講生が、1対1で相談をする、という内容なのですが、すごいのが「聞くことは授業の内容に限らなくて良い」のです。たとえば「講座とか関係なく、仕事で困ってるんですけど聞いていいですか?」とかも聞いてくれます。(しかも前のめり気味に!)

ですから、毎週2回ある中で、「教えてもらう→やってみる→わからなかったことを聞く」というサイクルが出来上がり、本当に成長の実感がありました。

ちなみに、この1on1については、1回につき20分程度。とはいえかなり融通が利き、解決しない等あれば伸ばしてでも対応してくれるし、解決しなければ「持ち帰って調べてきます」という場面も多々ありました。

この仕組みについては本当に満足しています。

いい意味で、緩い。自由に勉強したいことを勉強できた。

先の、「1on1で何を聞いてもいい」という話にも繋がるのですが。いい意味で、緩いです。

長期コースの期間は合計6か月あるのですが。

そのうち、カリキュラムに沿った勉強は3か月で終了し、残りの3か月は「制作物をつくろう」という期間になります。

この3か月で、「AIを組み込んだ何らかのョンを作る」というのがキカガク長期コースの最終目的ではありますが、

この期間は、「本当に何をしてもいい」期間で、AIのことでもいいし、別のことでもいい。サーバーの勉強をしている人もいれば、フレームワークの勉強をしている人も、カグルに挑戦している人もいました。

好き勝手できて、本当に満足度が高かったです。

講師陣が、掛け値なしの本職。正直、素人にはもったいないと思った

講師が本物のAIの専門家です。

カグルの金メダルを取った方、AIの研究をしている方、企業にコンサルに入っている方、などなど。

「AIの勉強がしたい」なら、これ以上の環境はないかと思います。

悪かった点

  • 緩い(いい意味での緩いもあれば、悪い意味での部分もある。言い換えれば、甘さはあった)
  • 発展途上感がすごい。カリキュラムの途中変更があった記憶あり
  • ビデオ講座の出来栄えは60点くらいかも・・・
  • ライザップ的なスパルタフォローはなかったので、注意すること
  • 助成金を受けないなら80万円は高いかも・・・

細かくは次からご紹介します。

緩い(いい意味での緩いもあれば、悪い意味での部分もある。言い換えれば、甘さはあった)

緩さは、いい意味での緩さもありました。が、悪い部分もありました。良い点として、「自由にできた」ということは「自由にできるだけの隙間があった」ということです。

発展途上感がすごい。確か、カリキュラムの変更とかもあった記憶あり

前項と内容はほぼ同じですが。

良くも悪くも模索中、という印象でした。

実際に、講義中も「皆さんの意見を聞いて長期コースを良くしたい」という言葉はよく聞きましたし、その結果、内容が変わることもありました。

これは良し悪しかなと思います。

受講生側にとっては「いや、それは御社が御社の経験と知見の中で判断し、最善を提供するのでは・・・」と考える人もいらっしゃるでしょう。(私はそう思いました)

ただ、流石に何もかもが行き当たりあったりで無茶苦茶に、というわけではなくて、「大筋はあって、最善を選択する」という程度の軽い調整でしたし、また、変更内容についてはそこまで注視する内容ではなかかった、まあ言ってしまえば「どうでもいいこと」だったので、これ自体が、個人的には強い不満足には直結しませんでしたが、、、ちょっとしたモヤモヤはありました。

また、週2回ある授業は、ビデオ講座ではない、講師が行うリアルタイムの授業でした。これについて、やはりリアルタイムの授業ならではの特性として、「受講生の知識に合わせて講座を行う」ということをしていたように感じます。

受講生一人なら、相手の理解度に合わせた講座の内容変更は最善でしょう。が、実際には、10~20名の受講生がいる中で、特に意見は言わずとも、「もっとハイレベルなことが聞きたい」人もいれば逆の人もいたはずです。

これについては、講師という仕事自体の難しさもあったかとは思いますが。どちらかというと、カリキュラム自体が定まっていないことの弊害かも、とは感じました。

ビデオ講座の出来栄えは60点くらいかも・・・

決して、完成度が著しく低く使えたもんじゃない、というわけではないのですが。

機械学習の分野は日進月歩。頻繁にアップデートが繰り返される中で、それの修正に講座が追い付いていなかったり、なんだったら必要な情報が抜けていたり、ということはちょくちょく見受けられました。

(また、これは悪口になりますが)不具合対応の更新が遅かったです。
おそらく、教育資料作成の専任担当者がついていないのかなと感じました。対応が後手後手になっていた印象はあります。これは不満点。

それぞれの知識レベルの違いという、難しさ(というか、面倒さ)があるのはわかるのですが。
もっと細やかな対応があってもよいのでは、とは正直な感想。単に、一人担当者つければ解決するのにな、というのは印象です。

受講生としては「聞けば教えてもらえる」環境だったので、個人的には強い不満足は感じませんでしたが、、、「聞かないとわからない」部分もあったのは確かです。

ライザップ的なスパルタフォローはなかったので、注意すること

講師陣は本気です。

また、人柄も最高にいいです。質問に嫌な顔をしたり、悪口を言う人は、ただの一人もいませんでした。何度聞いても、しっかりと、そして楽しそうに教えてくれます。

ただし。それの裏返しとして、「やらないとダメ」という強制力を持たせるような「怖さ」はありませんでした。例えば、「宿題があってそれをクリアしないといけない」ということはなく、「各自が各自のスピードで成長しましょう」という、ある種、牧歌的な雰囲気でした。

これは完全に合う合わないの話なので、良し悪しではないのですけれど。
しかし、教室に通うわけではない、ZOOMでの授業ということもあり、自己管理力があったほうが、「より成長できる」とは思います。

助成金を受けないなら80万円は高いかも・・・

価格の話です。

リスキル講座の専門実践教育訓練給付金の対象講座です。

最大で70%還元されますから、実質、25万円程度で受講することが可能です。

その場合は「サービスと比較して、相当に安い」と思います。

ただし。

では、80万円をそのまま払う方にとって「やすいのか?」と考えると。

うーん、ちょっと高いかもしれません・・・。

というのが、率直な本音です。

6ヶ月の講座ですから、6ヶ月×4.5週×4時間=108時間。

1時間あたり、7400円の支払いになります。

1コマ2時間としても、「1回あたり、1.5万円分」の価値があったかというと、それはどうなんだろうなあ・・・とは思いました。

ただし、他に選択肢があるかというと、どこのスクールもそう変わらないように思います。結局は、講師の個人技の「合う合わない(当たり外れ)」でしょう。(教材だけで言えば、本でも買えばそれですむわけです。でも、初心者には「本を読んでやればいい」が、できないからスクールに行って教えてもらうわけです)

ココナラ等で個人授業をお願いするとしても、初心者にとっては当たり外れが怖いですから、それもうまくいかないでしょうし、結局、初心者にとって「教えてもらえる」という環境整備に払う金額としては、このくらいが「社会的には妥当なのだろう」とは思います。

動画学習するなら、このあたりはゼロから初心者でもできておすすめです。

良かった点、悪かった点のまとめ

良くも悪くも、発展途上、という印象です。

ゆえに、横道にそれることができて自分の望む方向での成長ができる!最高だ!!

という人もいれば。(私はそうでした、なので、満足度は高かったです)

逆に。「横道に逸れられると、どうしていいかわからない。もっとバシバシお尻を叩いて無理やりにでも勉強させてほしい・・・」という人は、自己成長の工夫は必要だっただろう、と思いました。

講師についても、本職のAI技術者ではあるものの、本職の講師というわけではなかったので。
「教え方が上手か」というと、それは人によるかなと思いました。(中には、天才的に上手な方はいましたが、これはキカガク側の教育プログラムによるものではなくて、完全に個人技でした)

決して、日本語が通じない、とかそういう下手さではないのですが、「わかりやすい予備校の講師」を想像しているとちょっと違ってて、「大学の教授」って感じです。

彼らは講師ではなくて研究者。(決して、授業が下手なわけではないし、講座のやり方について努力しているであろうこともわかるだけに、こんなこと言って申し訳ないのですが、それでも)「教育を本職として、生徒の成長度合いに応じた成果報酬で生きてるわけではない」って感じです。

キカガク長期コースの内容

AI・データサイエンスを習得する長期コース | キカガク
6 ヶ月で AI・データサイエンスを習得!実務に直結するスキルが身につく長期コース。AI・データサイエンスの基礎から実践的な応用まで、幅広く学べます。

第四次産業革命スキル習得講座認定制度

第四次産業革命スキル習得講座
「第四次産業革命スキル習得講座認定制度」(通称:Reスキル講座)に認定されると、厚生労働省認定の「専門実践教育訓練給付金制度」の対象となります。「専門実践教育訓練給付制度」は受講料の50~70%が還付される制度です。
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