【忖度なし】良かったことと悪かったことの紹介
まず、良かった点と悪かった点の紹介をしておきます。
あくまでも、「私の感想」です。また、キカガク自体、若い会社なので。細かい変更や調整は、どうやら頻繁にかかっているようです。
という背景から、私の受講した時点からは変化している可能性も高いので、その可能性については考慮したうえでお聞きください。
良かった点
- 通常の講座以外にも「1on1」という仕組みがあり、講師と1対1での相談ができた。
- いい意味で、緩い。自由に勉強したいことを勉強できた。
- 講師陣が、掛け値なしの本職。初心者の間に教えてもらうには、正直、もったいないと思いました。(もっと勉強してから教わりたかった)
細かくは次からご紹介します。
講座以外にも「1on1」という仕組みがあり、講師と1対1での相談ができた
これについてはキカガク側でも強くアピールしてないように思うのですが。(これはもっと主張するべきだと思います。他社がどうしているのかは知らないのですが、、、)
私が受講したのは、ZOOMを用いたオンライン授業です。(企業等であればオフライン授業もしているみたいです)
講座については、週に2回、1回につき2時間がありました。
その2時間のうち、1時間は集合でのリアルタイム講座(動画ではなく、講師が直接解説)があります。残り1時間は、チーム学習として、受講生で話し合う時間でした。
これを基本として、同時進行で「1on1」という仕組みがあります。これが素晴らしいです。
講師と、受講生が、1対1で相談をする、という内容なのですが、すごいのが「聞くことは授業の内容に限らなくて良い」のです。たとえば「講座とか関係なく、仕事で困ってるんですけど聞いていいですか?」とかも聞いてくれます。(しかも前のめり気味に!)
ですから、毎週2回ある中で、「教えてもらう→やってみる→わからなかったことを聞く」というサイクルが出来上がり、本当に成長の実感がありました。
ちなみに、この1on1については、1回につき20分程度。とはいえかなり融通が利き、解決しない等あれば伸ばしてでも対応してくれるし、解決しなければ「持ち帰って調べてきます」という場面も多々ありました。
この仕組みについては本当に満足しています。
いい意味で、緩い。自由に勉強したいことを勉強できた。
先の、「1on1で何を聞いてもいい」という話にも繋がるのですが。いい意味で、緩いです。
長期コースの期間は合計6か月あるのですが。
そのうち、カリキュラムに沿った勉強は3か月で終了し、残りの3か月は「制作物をつくろう」という期間になります。
この3か月で、「AIを組み込んだ何らかのョンを作る」というのがキカガク長期コースの最終目的ではありますが、
この期間は、「本当に何をしてもいい」期間で、AIのことでもいいし、別のことでもいい。サーバーの勉強をしている人もいれば、フレームワークの勉強をしている人も、カグルに挑戦している人もいました。
好き勝手できて、本当に満足度が高かったです。
講師陣が、掛け値なしの本職。正直、素人にはもったいないと思った
講師が本物のAIの専門家です。
カグルの金メダルを取った方、AIの研究をしている方、企業にコンサルに入っている方、などなど。
「AIの勉強がしたい」なら、これ以上の環境はないかと思います。
悪かった点
- 緩い(いい意味での緩いもあれば、悪い意味での部分もある。言い換えれば、甘さはあった)
- 発展途上感がすごい。カリキュラムの途中変更があった記憶あり
- ビデオ講座の出来栄えは60点くらいかも・・・
- ライザップ的なスパルタフォローはなかったので、注意すること
- 助成金を受けないなら80万円は高いかも・・・
細かくは次からご紹介します。
緩い(いい意味での緩いもあれば、悪い意味での部分もある。言い換えれば、甘さはあった)
緩さは、いい意味での緩さもありました。が、悪い部分もありました。良い点として、「自由にできた」ということは「自由にできるだけの隙間があった」ということです。
発展途上感がすごい。確か、カリキュラムの変更とかもあった記憶あり
前項と内容はほぼ同じですが。
良くも悪くも模索中、という印象でした。
実際に、講義中も「皆さんの意見を聞いて長期コースを良くしたい」という言葉はよく聞きましたし、その結果、内容が変わることもありました。
これは良し悪しかなと思います。
受講生側にとっては「いや、それは御社が御社の経験と知見の中で判断し、最善を提供するのでは・・・」と考える人もいらっしゃるでしょう。(私はそう思いました)
ただ、流石に何もかもが行き当たりあったりで無茶苦茶に、というわけではなくて、「大筋はあって、最善を選択する」という程度の軽い調整でしたし、また、変更内容についてはそこまで注視する内容ではなかかった、まあ言ってしまえば「どうでもいいこと」だったので、これ自体が、個人的には強い不満足には直結しませんでしたが、、、ちょっとしたモヤモヤはありました。
また、週2回ある授業は、ビデオ講座ではない、講師が行うリアルタイムの授業でした。これについて、やはりリアルタイムの授業ならではの特性として、「受講生の知識に合わせて講座を行う」ということをしていたように感じます。
受講生一人なら、相手の理解度に合わせた講座の内容変更は最善でしょう。が、実際には、10~20名の受講生がいる中で、特に意見は言わずとも、「もっとハイレベルなことが聞きたい」人もいれば逆の人もいたはずです。
これについては、講師という仕事自体の難しさもあったかとは思いますが。どちらかというと、カリキュラム自体が定まっていないことの弊害かも、とは感じました。
ビデオ講座の出来栄えは60点くらいかも・・・
決して、完成度が著しく低く使えたもんじゃない、というわけではないのですが。
機械学習の分野は日進月歩。頻繁にアップデートが繰り返される中で、それの修正に講座が追い付いていなかったり、なんだったら必要な情報が抜けていたり、ということはちょくちょく見受けられました。
(また、これは悪口になりますが)不具合対応の更新が遅かったです。
おそらく、教育資料作成の専任担当者がついていないのかなと感じました。対応が後手後手になっていた印象はあります。これは不満点。
それぞれの知識レベルの違いという、難しさ(というか、面倒さ)があるのはわかるのですが。
もっと細やかな対応があってもよいのでは、とは正直な感想。単に、一人担当者つければ解決するのにな、というのは印象です。
受講生としては「聞けば教えてもらえる」環境だったので、個人的には強い不満足は感じませんでしたが、、、「聞かないとわからない」部分もあったのは確かです。
ライザップ的なスパルタフォローはなかったので、注意すること
講師陣は本気です。
また、人柄も最高にいいです。質問に嫌な顔をしたり、悪口を言う人は、ただの一人もいませんでした。何度聞いても、しっかりと、そして楽しそうに教えてくれます。
ただし。それの裏返しとして、「やらないとダメ」という強制力を持たせるような「怖さ」はありませんでした。例えば、「宿題があってそれをクリアしないといけない」ということはなく、「各自が各自のスピードで成長しましょう」という、ある種、牧歌的な雰囲気でした。
これは完全に合う合わないの話なので、良し悪しではないのですけれど。
しかし、教室に通うわけではない、ZOOMでの授業ということもあり、自己管理力があったほうが、「より成長できる」とは思います。
助成金を受けないなら80万円は高いかも・・・
価格の話です。
リスキル講座の専門実践教育訓練給付金の対象講座です。
最大で70%還元されますから、実質、25万円程度で受講することが可能です。
その場合は「サービスと比較して、相当に安い」と思います。
ただし。
では、80万円をそのまま払う方にとって「やすいのか?」と考えると。
うーん、ちょっと高いかもしれません・・・。
というのが、率直な本音です。
6ヶ月の講座ですから、6ヶ月×4.5週×4時間=108時間。
1時間あたり、7400円の支払いになります。
1コマ2時間としても、「1回あたり、1.5万円分」の価値があったかというと、それはどうなんだろうなあ・・・とは思いました。
良かった点、悪かった点のまとめ
良くも悪くも、発展途上、という印象です。
ゆえに、横道にそれることができて自分の望む方向での成長ができる!最高だ!!
という人もいれば。(私はそうでした、なので、満足度は高かったです)
逆に。「横道に逸れられると、どうしていいかわからない。もっとバシバシお尻を叩いて無理やりにでも勉強させてほしい・・・」という人は、自己成長の工夫は必要だっただろう、と思いました。
講師についても、本職のAI技術者ではあるものの、本職の講師というわけではなかったので。
「教え方が上手か」というと、それは人によるかなと思いました。(中には、天才的に上手な方はいましたが、これはキカガク側の教育プログラムによるものではなくて、完全に個人技でした)
決して、日本語が通じない、とかそういう下手さではないのですが、「わかりやすい予備校の講師」を想像しているとちょっと違ってて、「大学の教授」って感じです。
彼らは講師ではなくて研究者。(決して、授業が下手なわけではないし、講座のやり方について努力しているであろうこともわかるだけに、こんなこと言って申し訳ないのですが、それでも)「教育を本職として、生徒の成長度合いに応じた成果報酬で生きてるわけではない」って感じです。